【診断基準】- アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の診断基準

アトピー性皮膚炎の診断方法は、医師や受診する科によって重要視が異なります。医師や科によって診断方法は非常に様々で、基本的に精密な検査を行わない医師もいれば必ず血液検査を行う病院もあります。アトピーの診断方法はとても難しく、全ての患者さんが同じ環境や条件のもとで発症するわけではないので、調べればすぐに分るというような診断や検査はまだ明確に確立されていないのが現状です。現在、病院で導入されているのがハニフィンとライカの診断基準と言われています。

ハニフィンとライカの診断基準

昭和55年にアメリカのハニフィン医師とノルウェーのライカ医師によって発表された診断法で、四大項目と二十三の小項目から成っており現在、世界共通の診断基準です。診断項目によって、アトピー性皮膚炎かどうか判断されてから検査が始まりますが、結果がそのまま原因の究明や治療方針に繋がるわけではありません。

アトピー性皮膚炎の診断は、何がアレルゲンであるか原因を探る為のアレルギー検査です。しかし、検査で高い数値や陽性反応が出たからといって必ずアレルゲンだとは限りません。診断基準の結果が全ての決定に繋がらないのが、アトピーの難しいところと言えます。

ハニフィンとライカの診断基準の四大項目

アトピーの診断 下記のうち三つ以上が該当する事が条件になります。

  • かゆみを伴っている(痒みはアトピー性皮膚炎の特徴です。)
  • 典型的な皮膚の症状と分布がある事。
  • 皮膚炎が繰り返し(慢性的)に発症する症状の場合。
  • 親族がアトピーに関連する疾患を持っている事。

ハニフィンとライカの診断基準の二十三項目

  • 皮膚テストの陽性反応
  • 乾燥の皮膚であること
  • 魚鱗癬(皮膚が乾燥で角質化する事)
  • IgE抗体値が高い
  • 幼いときから湿疹がある
  • 毛穴が目立つ
  • 白内障
  • 皮膚感染症(ヘルペスなど)にかかりやすい体質。
  • 手や足などに湿疹ができやすい
  • 乳首にも湿疹が現れる
  • 口唇炎が現れる
  • 顔色が悪く、まだらの様な赤みがある。
  • 結膜炎の症状が何度も現れる
  • 目の下の皮膚にシワが多い
  • 首の前面にシワが多い
  • まぶたが黒ずんでいる。
  • 汗をかくと症状が悪化してかゆみが増す。
  • 羊毛やアクリル繊維の物に反応して湿疹が出る。
  • 食べ物や飲み物に反応して、下痢や湿疹が出る。
  • 環境の変化や感情の起伏が症状に影響を受ける。
  • 皮膚を強く擦ると、その部分が白く反応する。
  • 円錐角膜(角膜の中央部が前方へ円錐状に突出してくる進行性の病気)
  • はたけがある。(顔に白く粉をふいたような斑紋ができる症状)

診断結果

上記のような診断によってアトピー性皮膚炎かどうかが判断されます。ハニフィンとライカの診断基準の四大項目の中には、乳児期・幼児期・学童期・成人期の症状ごとに別々の診断結果が下されますが、遺伝性の可能性も否定できないため、アトピー・アレルギー性鼻炎・喘息などの症状を家族の誰かが持っている。なども診断の対象になります。このようにしてアトピー性皮膚炎の診断がなされてから様々な検査が始まるのです。

アトピー性皮膚炎の診断基準