アトピー専門の病院
残念ながら日本の病院には、まだアトピー治療専門科がないのが現状です。近くに大学病院などの大きな病院があれば別ですが、一般的には近くの皮膚科・内科・小児科へ行くことが多いのではないでしょうか?現在アトピーは小児科・皮膚科・アレルギー科・内科にて診断や治療を行います。アトピー患者が病院で治療を受ける科は様々で、病院により診断方法や治療法が異なるのが現実で、どの科が良いという優劣を一概には付けることはできません。各分野の専門医師が独自の見解で、アトピーに対する診断や治療を行うのです。
小児科によるアトピー治療
小児科というと、子供の病気が専門と思われがちですが、アトピー性皮膚炎に対して内科と同じ治療を行います。基本的に診断は内科的な考え方になります。主に食物アレルギー類を原因と考えていて、検査や治療もその考え方に基づいて行われます。アトピーをT型アレルギーであると分類していて、T型アレルギーは血液中のIgE抗体の値が重視されるために採血したIgE抗体の量を調べてからアレルゲンを探っていく方法が行なわれます。
治療は食事療法などが中心で、三大アレルゲンといわれる卵・大豆・牛乳は禁止されます。その他の食品についてもIgE抗体値が高い食べ物や飲み物は指導されます。食事療法と一緒に塗り薬による治療も行われますが、乳幼児を相手にする小児科では、あまり強い薬は使いません。使用するステロイド剤も弱い非ステロイド系の薬が出されることが多いでしょう。
皮膚科によるアトピー治療
皮膚科は皮膚における疾病を専門とする科です。小児科や内科・アレルギー科ではアトピー性皮膚炎の診断をアレルギー性を重視して行うのに対し皮膚科では皮膚炎の症状を中心に検査や治療を行います。IgE抗体値についても、アトピー性皮膚炎とはあまり関係ないと考えている医師も多いようです。皮膚科ではアトピーの治療に外用薬を中心に治療を行います。皮膚の疾患部に塗り薬を付けて肌に現れる状態を診断を行い強いステロイド剤を使ってでも皮膚炎を治すことを重要視しています。
内科によるアトピー治療
近年、内科でもアトピー性皮膚炎の治療に取り組む医師が増えてはいますが、知識と経験が豊富な内科は少ないでしょう。勿論、訪れれば問題なく診断や検査・治療を行いますが担当医師の判断がつきにくい場合には、他の病院や専門病院で詳しい受診を薦めることが多い。検査法や治療法も他の科に比べて豊富ではないので、単なる幼児湿疹なのかアトピーなのか診断がつきにくいのは療法が限定されているからとされています。
アレルギー科によるアトピー治療
アレルギー科では、アレルギーという観点からアトピー性皮膚炎の治療法に取り組みます。小さな湿疹ができたとき、先ず最初にアレルギー科を訪れる方は少なく内科や小児科で勧められてから受診をされる方が多いのではないでしょうか?
アトピーがアレルギーの一種という現在の考え方からすれば、一番適した専門科であり最もIgE抗体値を重視しているので、花粉症や食べ物アレルギーなどの検査をします。その他に皮膚テストや除去試験・負荷試験・皮内テストなどが行われ、アレルゲンと疑わしいものを注射して反応を診るなど、他の科に比べて検査が多いといえるでしょう。アレルギー科でも外用薬は使用されますが主な治療法は食事療法やアレルゲン物質の除去を重視しています。
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